散文

ある思い。

これまで人生を経験する中で、難題が降ってもその変化にどう対応するか、あるいは対応出来るかが、一つの人生の分かれ道だと強く思っています。良し悪しではありません。 変化を受け入れるなら、その変化をもっとよくするために工夫して提案する。受け入れ難…

旅の忘れ物

旅に出た。慌しさに揺れる心を置いて旅に出た。 旅は私を癒すこともあれば真逆に疲れさせることもある。それは心と体力の掛け合わせだから。だから最近の私の旅は我儘である。 陽の光と緑と海に包まれたリゾートがいい。それでいて飽きた気分を満たす街の喧…

我がバイクとの記録

序章 平成15年5月現在56歳。 30歳にしてバイクの免許を取り,40歳にして自動車の免許を取った私は,人から言わせると随分な変わり者である。 25歳から30歳までの間は,自転車ツーリングにのめり込んでおり,自転車を汽車に輪行しては紀伊半島縦断や京都名古…

一人酒

時折一人で酒を飲みに行く。あるいは行きたいと切望するときがある。そのために店を探すなど面倒な事はしない。けれど馴染みの店があるわけでは無い。一人で飲みたい時は年に数回あるか無いかでしかないのでね。 いつかきた事のある店のひっそりとしたカウン…

創る人と探す人。

新人研修で新たに発見したことがある。それは表題のことについて。 何事もゼロから創り出すことは容易なことでない。それは発明や発見によりノーベル賞や他の受賞に値するようなこと。 そのようなことではなく、感じたことは我々の日常のビジネスや生き方、…

思索

嫌な夢を見た。起きてからも気分が重くて仕方がない。 年に数回は見る夢だ。昔々の出来事がトラウマのように巡ってくる。 自分はこれまでとても強い人間だと思ってきた。大昔には暗くて線の細い人間だったが、そして悩み深い人間だったが、大学を出てからは…

自転車1

自分の記憶が目覚めた頃、それは小学校に入るか入らないかだった頃だろうか。家業は従業員が何人もいる自転車屋だった。 とはいえ暮らしの中にある生活圏の街は小さくて、また小さな自分の歩幅も小さくて、自転車に乗って隣の街に越境冒険するなどの記憶もな…

責任を取るということ

私のAチームは、決して私に確認の印鑑を求めてこない。つまりは、印鑑を求めるということは、責任はあなたですよという証なんだろう。 そんな行為が一番嫌いだ。 もちろん手続きの一環であることは理解しているが、どんなことでもそれをやられると、その裏が…

心の厚み。

この歳になると、いろいろの人との出会いを振り返る。 人にはそれぞれの特徴があり、自分にないものに触れ、感動を受ける、羨望する。 出会って以降、共に多くの経験を積み、そばにいることも多い。 苦労も涙も、そしてスピリッツも共に味わい、共に振動した…

自転車の旅

TVで火野正平さんの自転車の旅を見ている。今日は、郡山周辺を訪れている。 自転車は好きだな。もう乗らなくなって30年以上たつけれど、数年間旅を続けたことがあった。もちろん会社勤めをしていたので、主に夏休みの一週間とか土日を使っての旅だった。 い…

論評する事について

最近思う事。 人の口を借りて評論する人に嫌悪感を感じる。 事象の良し悪しを、全て人の言葉を借りて傍証する。こんな議論や文章を見ていると、あなたの自分は一体どこにあるんだ?と思う。自分なりの議論や文章であれば拙くても、経験値の発露であろうから…

突発的な対応について

今回の地震について幾つかの感じることがあったのでコメントしておきたい。 ①展示会場で最終残るメンバー以外を自由解散させたのはよかったことなのだろうか。あの場合、交通機関は全て止まっており、めいめい自由でなく皆でまとまって行動することを指示す…

クリエイティブな仕事とは。

今朝早くから仕事について、いや昨日の電話一本を受けてからと言った方がよいかな、ずっと考えている。 仕事をする心構えについてのこと。 時代が違うから、立場が違うから、と言えばそれだけのことでしかないが、いやそうなんだろうか?ともう1人の自分は思…

ブログと心の表出(続き)

前回、自分がブログを書き続けるにあたり心掛けていることについて述べたが、これには一つの前提があります。 それはブログでは自分の名前を明らかにして書き綴っているからです。タイトル名称はハンドルで行っていますが、プロフィールには本名を出していま…

ブログと心の表出

この2年間毎日欠かさず、そして通算約7年以上、ブログを書き続けている。最近になって、何故にブログを書くのかがようやく分かりかけてきた。 ブログは私の分身だと思っている。生きものと言うことではなく、私の軌跡の定着だという意味だ。 心以上のものは…

想い

人の心の想いは、この年になると、静かな祈りと率直な言葉でしか伝えられなくなってしまう。 しかし、余りにも言葉が率直過ぎて警戒される事もままある。率直を率直として互いに受止め合うことができるようになるには、大層長い時間の共有が必要である。 人…

生きることって

生きることってなんだろうな。漠然と考えている。 最近思うことは、結構な歳になって初めて思うことなんだろうが、生きることって、どれだけ信じる人を見つけられたかってことなんだろうな、と思うことがある。 つまり、人の出会いによって幸せが導かれると…

漂流する心

疲れた。一日中、ネゴに格闘したといってよいだろう。本当に疲れた。 何故こんなに疲れるのだろう。 それは、自分を舫う場所がわからなくなった時。 努力することに何のためらいもない。身を捧げることに何の苦痛もなかろう。 だが、自分の居場所が分からな…

激論

きょうは、かなりの激論。いつもは話の結末が同じ点なので、互いに面白くないと言い合っていたのだが、きょうは真っ向勝負を仕掛けられた。 自分は、体調も良くないことは多少の影響もあるのだろうが、えらく反論をしてしまった。 グーグルの一件で、中国か…

本を読むこと

最近、ますます本を読む量というか数が増えている。 そのほとんどは小説であり、具体的に仕事の役に立つ資料や仕込みの本を読むことは極めて少なくなっている。その類は、読むとしても新書が多いかな。 あえて、この表題を読書とせず、本を読むこととしてい…

君へ

何かが始まる。何かが変わる。 そして何かが生まれる。 そしてあなたの傍には皆揃っている。もちろん私も。 それでいいじゃないか。 今日はよく飲んだ。 サントリーオールドをよく飲んだ。 頑張れ、頑張れ、皆はいつでも君のそばにいるよ。 だが僕の君への愛…

一年をふり帰れば

今年は、なかなかに激動の年だったな。身体の変調もあり、仕事の変動もあり、人生観も変わり、心の揺れもあった。このような大きな変動・変化があったからこそ非常に密度の高い一年と感じることが出来るのだろう。その時々に、自分の心の揺れと戦い、治めて…

書き続けることについて

なにかを書き続けていれば、必ず何かが生まれると思っていて、このブログを書き、詩歌も散文もしたためている。そうして自分の気持ちと、毎日対面しているつもりだ。 ちっぽけで煩悩の多い我が心であるが、こうやって毎日見つめていると、都度、新しい自分や…

ある日のこと

もう一月前ほどになろうか、強く記憶に残った出来事があった。 結構イライラしていた、酒も入っていたが、23時近くに御茶ノ水から総武線に乗った。 稲毛からタクシーで帰るつもりであった。 電車は結構込み合っていて、浅草橋から乗り込んできた30後半のがっ…

4人の父

私には、4人の父親がいる。 とはいえ、父親、義父、父と思い尊敬している2人、のことである。真の父とは、終生折り合いがつくこともなく、殆ど会話もなく、私からいえば反目しあっていた。 父は若い頃から事業に目覚め、それなりに成功していたんだろう、小…

素直な心が自分を救う

不安定で騒がしい心は、今日は少し治まっていた。 だがそれは、やや強引に心を押さえつけているせいだということも、一方の自分は分かっている。 今日の体調はすこぶる悪かった。だが、心をこのまま引き摺りながら休みに入れば、碌なことはない怠惰な自分と…

人生の節目かと

昨日の夕方からの空虚な感じが、再び頭をもたげてきた。仕事をはじめとして、人生のあらゆることの節目の頃なんだろうな。いいほうに解釈して自分を治めることに。 いつもはこんな感じのときに、詩歌や散文の切り口が生まれてくるのだが、空虚では、本当に心…

うららかな陽だまりの陰に

久し振りに、天気のよい、のんびりとした休日を過ごしている。散歩がてら、昼食を買いに表に出ると、柔らかな日差しに近隣の家の庭には、色とりどりの花が咲いている。 押し詰まった社会環境の中、息を殺して潜んでいるような悪魔との戦いに備えて、あるいは…

白石一文

この一ヶ月、狂ったように白石一文さんを読み続けておりますが、私は彼の何に魅かれているのだろうと考えをめぐらし、ハッキリ言って正直なところよく分からなく、最初の一冊目では、安直にロゴス・パトス・エロスの3点セットがふんだんに在るからさ、なんて…