久々に 仕事に明け暮れた日曜日 明日の激務を予感する。

おはようございます。
8時起床。天気は快晴。もやっとした霞がかかっていたのも、今はもう消え果てて真っ青な青空。目覚め快調。よく寝ました。が、何だか腰が痛い。寝相が悪かったせいだろうか。
きょうの予定は、相棒の宿題をこなし、少し散歩しようか。
恐らくFAXは来るだろうな。


11時半現在。深夜特急に魅了されて。
深夜特急はどこまで旅を続けているだろうか。一気の人だからもう旅を終え、DVD制作当時の若き沢木耕太郎さんのインタビューでも見ているであろうか。
多くの人は一人旅について憧れを持っている。それがたとえ1日の一人旅であろうと。
そして例え一日でも1人旅を経験した人でなければ分からない境地があろう。特に年輪を積み重ねた者にとっては。
それは、巡る旅ではなくて、内省する旅であるということ。多くの物を見て、多くのことを感じて、けれどいつも自分を振り返っている自分がいる。新しい境地を得るために、巡ることの冒険に憧れる一方、心を見つめたい必然がそうさせるのだろう。つまり、自分を見つめることが新しい境地を切り開くことなんだろう。遠く旅先に境地がある訳でなく、自分の中にある境地が旅先の背景を借りて活き活きと生まれ、あるいは鬱々と隠滅させるのだろう。
けれど旅はいい。旅は素晴らしい。
自分が深夜特急、いや沢木耕太郎さんに出会ったのがおよそ10年ちょっと前の浪人時代。どれだけ触発されただろう。若い時なら、そのまま”深夜特急”の文庫をポケットに世界に飛び出して行っただろう。
その時、自分は50歳半ばであり、何もかも捨てて旅に出ることは出来なかった。会社を捨てることだけで精いっぱいだった。
だが、その沸々とした気持ちの時、”深夜特急”は、自分を前に向かわせてくれた。再デビューの本を書くことを決意させてくれた。
半年をかけて書き上げた2冊の本は、思い通りに自分の転職のパスポートとなった。最後に拾ってくれたのが今のキーマンだった。
苦しい半年だった。浪人とはいえ昼夜逆転の生活を繰り返し、悶々として深夜に原稿を書いていた。果たしてこんな本が役に立つのかの葛藤を自分の中に切り刻んで。夜中に仕事をすることは、そのだらしなさを自分も分かっており、その気持ちと裏腹に、のうのうと昼間を寝て過ごしていた。一日が過ぎる都度、自分の一生はこれからどうなるのだろうか不安に駆られていた。
半年もそんな生活を続けて行くうちに、退職金も底がつき始めた。勤めなければ破綻してしまう直前だった。
結局、世界の何処にも旅はしなかったが、自宅の中の、心の中の”深夜特急”だった。
思い起こせばいい旅だった。


そして今、一つ思うのは、全く別のこと。
明日、ポンと外に頬り出される、そして冷たい風にさらされる、一人で何とか食いつないでいかなければならない現実が訪れた時、私が伝えたいのは”その心構え”なんだ。その心構えは、そのことが起きようと起きまいと、きっと自分を強く逞しくするということを。
幸せの中に長く居ると、幸せであることを忘れてしまう。
強い自制と自省、そして挑戦を繰り返していなければ、自分は地の果てまで流されてしまう。


14時現在。FAXきたる。
しかしまだ仕事には着手していない。
いま”太陽の塔”を読了。読後感は、まずまずかな。書き出しの重たさは中盤以降解放されていた。
バンカラな京大生の恋情物語だった。いたるところに自分のよく行く京都の旅情が別の視点で現れており、風景を目に浮かべることができた。
また、タイトルになっている”太陽の塔”(万博公園の)については、主人公の恋情の人が宇宙遺産と命名している。自分はまだ実物を見たことがないので、一度見に行こうという気にさせられた。
さあ、これから2仕事だ。咳は相変わらず、クシャミは頻発。これは花粉のせいだろう。嫌な季節がやってきた。散歩は取りやめて仕事に熱中することに。


17時40分現在。しばし休憩。
資料に読みとれない部分がありしばし休憩。うーん。
ちょっとだけ新しい文庫に手を出した。
重松清”さんの”ビタミンF”というもの。この著者も初めての人。38歳のビジネスマン2人が最早中年だと言い合っている場面から始まっている。カラオケでは仮面ライダーを歌っている。
何だか絵にかいたような一昔前。その昔、源氏鶏太さんのサラリーマンものによく出てきたシチュエーションだ。まだ数ページなので展開は全く不明だ。
大阪に行く前に丸善で”百田尚樹”さんのハードカバーを1冊調達しているがまだ手に取るつもりはない。
さあ、仕事を進めよう。相棒の宿題はまだほとんど手がついてない。


18時40分現在。まだ仕事真っ最中。
送れば返る。返れば送るの繰り返しにて、まだまだ戦闘状態。相棒に手が届かず。


21時現在。漸く相棒。
相棒の宿題に手がついている。明日のお昼には送ることができるだろう。かなり一心不乱で二心はなく候にてご容赦願おう。
少々疲労気味である。咳は相変わらず続いている。咳すればたちまち体温が上がり体力が消耗する。
雨が降ってきた模様。
こうやって一人で仕事していると、寂しい気持ちになってくる。ご安心あれ、虚しくはなってこないから。
昔から、自分が仕事をする環境は、ワイワイガヤガヤでは出来なくて、落ち込むような暗さと寂しい音楽が必需品だった。余り健康的ではない。
さあ、あと数時間、頑張ろう。