陽射しと共に

朝、黄金の光が射す中で起床するのは、贅沢の極みだ。そしてその強い日差しを浴びながら、上野の街を会社に向かうのも気持ちが良い。なにかこう、元気が湧くというか、眩しいくらいの光の中を歩く歓びが生まれるのだ。そして目一杯働き、まだ陽のある夕方、夕日を浴びた街を眺めるのも気持ちが良い。寂しいと言うような気持ちではなく、心地よい疲れが充実感を生み出してくれるのだろう。
いまは、足が悪いので会社への行き帰りを旅路だと思うような気分にはなれず、ただ一直線に行って帰ってくるだけでしかないが、いつかまた昔のように、風に吹かれながら寄り道するようになれる日を待っている。


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