何事もなく

まったりとした時間が過ぎてゆく。こんな正月もいい。年賀状が午前と午後に分けて届いた。百寺巡礼の金閣寺銀閣寺を読む。五木寛之氏のわかりやすい表現でその歴史やいわれを知る。同氏の作品はほとんど読んだことはないが、これからはチェックの人だ。つけっぱなしのTVは米国のルート66を旅する番組を流している。紀行ものは結構見るのが好きである。これは沢木耕太郎氏のせいである。TV番組の紀行ものには、スターやタレントが、スポットを紹介していくのだが、淡々と進行してくれればよいものを、その中にもエンターテイメントを織り交ぜてくれるものがあり、ご勘弁をというものがある。
アメリカは好きだな。特にあの自由さがいい。大きさがいい。食べ物にしてもそうだ。10年近く前に仕事で行ったワシントン、それからシャンパンという地方にあるイリノイ大学を思い出す。英語もろくにできないのに1人で出張させる会社も会社だが、行く方も行く方だ。好奇心旺盛というほかない。イリノイ大学でコンピュータの創始者の一人である室賀先生の自宅で讃岐うどんを御馳走になったことが大きな思い出だ。これからもニューヨークには是非行ってみたいと考えている。今日読んだ本の中で、”知ることより見ることより始めよ”という言葉が自分を叱咤した。いつも考えることから始めることを戒められた。今年は、見る、触る、感じる、ことから始めよう。
もはや日は西日、紫煙がその日差しになぜかうら悲しさを表しているようだ。何気なく見ているTVもフィナーレ。ノラジョーンズの若いが枯れた声がアメリカを象徴している。