やっと

家に着いた。懐かしい。様な気がする。出張が多いのもよしあし。大阪は好きやねんけど、たて続くと疲労感だけが残ってしまう。昨夜の夕げは王将の餃子とチャーハン。会社でチャーハン作戦という営業作戦があるので、敬意を表している。のだ。
京成電車で座れたので町田康氏の文庫を読了。結構めちゃめちゃな話なのだが、なぜか惹かれるのが不思議。文体も分隊で勝手に暴れているし。話の内容ときたら荒唐無稽。なにせ頭をスケルトン仕様に美容整形したら、うろんやのおやじ客にスケルトンカバーをもぎ取られ、割り箸で脳みそをかき回され、醤油に着けて食べられる、幻想が澱みなく、果てしなく続くのだから。
夢枕獏氏の作品に最初に接したときにも驚いた。高野山奥の院にある空海の仏像の天頂から空海の精神世界に潜り込んでいくのだ。そういえば、思い出した。西村寿行氏の作品にもこんな内容の世界があったぞ。
しかし、シチュエーションは似ていても文体はまるで違っている。町田氏の文体は分隊長だ。なんだ。