まどろみに 霊峰を通り越し 小田原過ぎて また提燈。

7時起床。天気は曇り。目覚めは多いに眠し。昨夜は、結局2時過ぎまで起きていたからだ。
本日の予定は、なるべく早く家に帰ることにしよう。やや疲れている。


9時現在。そして人心地。
ゆっくりとした朝食をとり、和んでいる。静かな朝だな。
このホテルは、ビジネス街の真っ只中なので、京都三条のような緑の庭が見えたり、梵鐘の声が聞こえたりなどの風情はないのが少々残念だ。だが日曜日のビジネス街は、普段の喧騒もなく、静かだ。
今回は、格安スーペリアルに泊まれているので、寝心地や設備のよさには満足している。
不思議なことに、この部屋で泊まったすべての夜は、睡眠時間が3時間程度に留まっていることだ。熟睡して短いのか、馴染んでなくて短いのか。3日間も短い睡眠が続くと、耳鳴りも強くなり、頭の芯も少し痛い。


今日は、連れ合いが甥のために大学の文化祭を見に行くといっていた。ご苦労なことだ。甥も、来年は4年生となり、いよいよ就職戦線に参加する。最後の、そして自らが参加する初めての文化祭に、普段からの保護者達を呼びたいのだろう。
甥は、甥でありながらも、私たちにとっても家族であり子供である。姪もまた、全く同じである。


16時40分現在。そして夕焼けに染まる空が待ち受けて。
帰宅。家についてホッとしている。少々疲れたかな。明日からはまた会社だ。当たり前のことだが。
甘いものが恋しくて、駅前でアップルパイを買ってきた。連れ合いはまだ帰っていないので、一人で食べることに。アップルパイは大好物なんだ。
船橋の駅前広場で、イベントをやっており、女性のシンガーソングライターがミニライブをやっていた。小一時間ほど聞き入っていた。いい歌が多く、バラードにはホロリときてしまった。歌はいいな。素敵な詩には、心揺れ、ジンと来る。
いま曲付けを頼んでいる詩歌が今年中にでもできれば、数回の練習で音合わせをやってみたいと思っている。自分は何を弾けばいいのだろうか。出来上がりで考えてみよう。ギターでコード、あるいは電子ピアノでコードだろうな。歌はバッチリ彼が上手いから任せておけばよい。
出来上がり次第で、詩の方は少しいじりたいと思っている。何しろ一度つくったら見直しをしないものだから、後で気に入らないことが一杯出てくる。けれど、実際には、最初の方がよいことが殆どである。これは不思議だ。


明日からは、概ねの方針を実行に移すことになる。忙しいことは勿論だが、多くの反感も買うだろうな。仕方ないことだが。

本日の車中読書は、”山本兼一”さんの”火天の城”だ。まだ少しであるが、淡々としていて、まだ情感が伝わってこない。これからなんだろうが。


20時現在。そしてまどろみ。
夕食は、今シーズン初めての水炊。博多の味が懐かしい。とはいえ、あまりの昔のことなので記憶には残っていないんだが。
さて、時間が経つにつれ、眠くなってきた。疲労のそこには、まだ薄らと重い澱が沈殿しているようだ。心丈夫ではあるのだが、決してピッカピカに心輝いているわけではない。
もう少ししたら寝ることにしたい。