我が命 捧げるは ただ一人のため 唯一つの命のため。

4時半起床。天気は曇り。目覚め大いに眠し。
本日の予定は、少々ゆとり。午後のどの時間になるか不明だが大阪出張となる。


12時半現在。
本日の出発は、キーマン次第となる。恐らく17時くらいだろうか。本日のM×2さんとの打合せは明日になる。明日はまた忙しいぞ。
今朝、時間が在ったので”浅田次郎”さんの短編”角筈にて”を読んだ。心豊かな有能な、だが左遷される中年ビジネスマンが、親父に棄てられた記憶のなかで思い出を辿り、妻との優しいふれあいの描写にジンときて、朝だというのにまた泣いてしまった。自分の親父とは真逆の関係にあり、その視点からも親父に冷たい仕打ちをしてきた自分が思い起こされてのこと。
この物語の美しい夫婦関係にも泣かされた。いい亭主、そしていい奥さん。想いあって庇いあっている姿の美しいこと。ここでは兄弟のような夫婦といったがいいのだろうか。
人の心は、こうでなくちゃ、自分はどうなんだろう。
浅田次郎さんの心優しさが本当に伺える短編であった。


22時50分現在。施設到着。
家に電話するも出ない。お風呂であろうか。
さて、キーマンは想定ののぞみに乗れず、残り4人だけで酒盛りをしながら大阪行となる。飲み足りなくて、新大阪駅地下街で一杯。けれどオーダーストップが早く、全ての人を車で送りいま到着した。こんな時間でオーダーストップとは、新大阪駅も不況なんだな。
車中で一番酒に飲まれたのが一番若い役員だが、そんなことでどうする。昔の想いだけでどうする。年寄りのほうがもっと建設的で、もっと酒は強い。
ところで、話は記念行事に流れ、印象を聞いてみると老中達は大絶賛。幹事軍団の力は偉大だったぞ。やはり、強い絆を感じ結べ感じることができたということが強い。今日のメンバーは全て外に出て苦戦している人ばかり。自分達の守るべき”巣”のなかで思考する、あるいは経験する環境とは全く異なる場所で戦っていることのホンの一つまみでもいいから、気持ちを分かってあげて欲しいと思う。

いつか誕生日会の流れでカラオケに行ったとき、多分その気持ちをこの日記には書いたと思うが、溜まっている疎外感、いきどおりを、歌にぶつける様にして絶叫している若者達の姿を見たとき、先の気持ちが分かったような気がした。胸が詰まる想いだった。そのときも目に涙が滲んだことを覚えている。俺達に何ができるんだろうか。この若者達を救えないで、頭の中だけの、あるいは理想論だけの議論をしていることの虚しさを強く味わった。

今日の車中の議論も、そのようなことに触れることとなったが、若い役員が無謀な極論に走ることに強い違和感を感じる。そんなことで解決できるなら、とうの昔にできているんだが。

今日はそろそろ寝るんだ。