今日も慌ただしい1日でしたね。体調もイマイチでしたが、なんとか夜までもってくれたようです。
本日は、砂の王国を読了し、森沢明夫さんの、夏美のホタル、という作品に入りました。双方読み比べてみると、好対照なものだったな。
砂の王国は、明確なストーリーに従って主人公を取り巻く物語が展開していくのだが、それにしては結末が明確に示されてはいない。
何となく欲求不満が残ってしまった。物語の途中はとても面白かったので、楽しみとしての完結が欲しかったなー。
一方、夏美のホタルは、まるで情景詩というような物語でした。若者と老人の山里での交流。眼に浮かぶような景色の描写と、自然との触れ合いで心が解きほぐされる。ゆっくり流れる物語には、もちろんドラマがあり、何度も泣きそうになる。
先の物語と同様に、ちゃんとした結末はない。だがこの後もこの主人公たちには人生が進んでいくことが感じられるのだ。
いい本に出会ったなと正直に思った次第です。