沙門空海

巻の2読了。このあと3と4はまだ発売されていない。人をクライマックスまで連れて行って、どうしてくれようぞ。極めて面白い。読み物でありました。このあとは昨日京都で購入してきた文庫本横尾忠則インドへ、というもの。新幹線の中で内容が古いなと感じていたのだけれど、奥付を見てびっくりしゃっくり初版が1983年だそうな。それでいて2004年までに17刷りを重ねているという。驚き桃の木。これまで横尾忠則氏の文章など読んだことはなかった。しいて言えば、30年ほど前でしょうか。東大事件のときに彼のイラストで印象的な作品が発表され、マスコミにも大きく取り上げられたことがあり、名前を知ったくらい。後にも先にもまったくかかわりのなかったクリエーターでしたが。インドへというタイトルが”京都で”妙に手を取らせてしまったんです。読み始めると、急加速とは行かないまでも、そこそこ感じさせてくれます。インドの貧困と自己の人生のあり方など。
その本も午前中には終わるでしょう。その次は、随分昔にもう少しというところで飽きてしまった夢枕獏氏の”神々の山嶺”に再チャレンジ。なぜ飽きてしまったのか忘れてしまったけれど。同氏のそれまでのタッチと期待するものが大きく違っていたからではなかったかな。何しろ、その折は同氏の本はサイコダイバーで触れ合った仲だったものですから。