夢見:大学中退

昨日の夢は、これまで何度か見た夢だった。
大学に入学したはいいけれど、全く授業には出ずに遊び呆けていて、期末の試験も受けず、と言うか試験があったのも知らずして、いよいよ進級するだんになり、単位がなくて(足らなくてではなく)留年が確定する場面であった。
友人はドンドン進級していくが、自分は遥か遠くに取り残されていき、一体自分はこれからどうなるのだろうというところで、目が覚めた。非常に不安な追い込まれた状況で目が覚めたので、目覚めはあまりよいものではなかったが、現実ではないことにホッとしたものだ。
この夢は、おそらく18歳の時に大学に入学したのはいいけれど、学費稼ぎに夜のアルバイトに精を出し、1回の授業だけ出席し、殆ど学校に行かずじまいで、結局半年して中退したことが強く記憶に残っているせいだろう。
最初の内は、授業に出なくても、取り返しはつくんだ、というような甘い気持ちがあったと思うが、日が一日一日と過ぎていくうちに、一月も経ってくると、もう取り返しがつかない焦りも生まれてきて、さらに閉じこもってしまう。そんなどうしようもない絶望感に追い込まれてしまっていた。自業自得ではあるのだが。
今から思えば、のっけから躓くと、人間は簡単に追い込まれてしまうものなんだな。
何か人生を大きく間違ったというか、取り返しがつかない道に進んでしまったんだ。そんな気がしたものだ。
幸いにして、翌翌年に再び別の大学に入りなおして、今度はアルバイトはしながらも一日も休むことなく授業に出て、無事に卒業したのだが、社会にでる前の一つの挫折が潜在的な恐怖感となって、夢に出てくるのだろう。
逆に言えば、ちょっとした人生の方向間違いでも、落ち込まず、落ち着いてやり直せば、ちゃんと元の進路に復帰できるのだという強い自信にもつながった気がしている。慌てて、大きな舵を切る必要は全くないのだ。