論評する事について

最近思う事。
人の口を借りて評論する人に嫌悪感を感じる。
事象の良し悪しを、全て人の言葉を借りて傍証する。こんな議論や文章を見ていると、あなたの自分は一体どこにあるんだ?と思う。自分なりの議論や文章であれば拙くても、経験値の発露であろうから、ウンウンと頷ける。
これが冒頭のように、この人がこういっている事は正しい。この人のこういっている事は間違っている。だからこうだ!という論法を聞かされると、もううんざり。ましてや、その結論が極端に偏向しているものであればなおさら。
考え方は2通りであろう。
自分の強い主張をしたければ、人の言葉に身を隠さず事実を積み重ね自分のロジックで主張する事だろう。
もう一つは、説明をしたいのであれば、自分の主義主張を交えずに、異なる立場の人の言葉の意味と背景を丁寧に説明し、判断を相手に委ねる事だろう。しかし、異なる立場の人の意見の意味や背景を説明できる人はいるのだろうか。多くの場合いいとこ取りだけをしてしまう。
極端な事で締め括れば、格言ばかりを連ねた主義主張を聞かされてもなんの説得力もなく、辟易するばかり。