18.好きこそものの上手なれ、の精神

人間、得意なことは必ず好きなことである。嫌いなことで得意なものは、それは遠慮した発言だろうと思っている。決して騙されてはいけない。
私の好きなことは、中学以来一貫してアマチュア無線であり、いまも親友の多くはこの仲間達である。私の人生の方向はこの趣味で決まったと言っても過言では無い。
電気電子の工作が好きで、半田の匂いがたまらない。思い付いたら直ぐに部品を集めて工作する。この工作好きが工夫好きに転じているのだろう。またアマチュア無線は、世界の同好家と交信もする。外国との交信は別としても、話好きである。


ー頭でっかちになるな
思い付いたら直ぐに試してみようよ。それが私の信条です。何もしないで、夜を越すなんて私には考えられません。
①簡単なものならプロトタイプを作ってみよう
②メモに図解してみよう
③安い物なら買ってみよう
④先ずは調べてみよう
⑤本は読んでみよう
兎に角、関心を引いたことがあれば直ぐに行動を起こすことです。勿論、明日のtodo List に書き加えるだけでも構いません。
関心はあるけど、面倒だなと思う気持ちが起こるのであれば、それは好きでは無いのでしょう。この気持ちを乗り越えたところに得意なことが生まれるのです。
とにかく、やってもみないことを言葉だけでぐちゃぐちゃ言ってても、前には進まないのです。

ープロトタイプ
いわば模型です。形が勝負のものは、折り紙や切り紙で作ってみればいいのです。回路ともなれば、それは簡単にできないかも知れませんが、ソフトであれば子供用の簡単な実験器具は売っています。

ー図解してみる
思い付いたら直ぐにメモを取りましょう。言葉で表現するも、図にするもよし。とにかく、思いを記録に定着することです。それでその着想が吟味に値する形を持つのです。

ー安い物なら買ってみる
何にしても、目について触手が動いても、次に来た時にと判断することは多いですが、私の場合そこから気になり始め、次の日に慌てて行ってももう売れてしまってた、ということがとても多くて、ある時から、値段の折り合いが財布とつけば直ぐにその場で買うことにしています。
とにかく関心が起こった時に、その関心をその場で増強させるか消滅させるかは、アクション次第です。

ー先ずは調べてみよう
今はネットで調べることは簡単に行えます。どんな歴史があって、どういう未来があるのかなど直ぐに分かることです。着想がすでに実現されていたり、失敗していたり、直ぐにわかります。それで諦めるか、その次の着想に転じるか、それもまた自分の粘着の分かれ道であります。
もしいまあなたに熱中している趣味があるとすれば、関心が湧いた新たなことに、同じ情熱をちょっとだけ注いでみませんか。相性が悪ければあなたには直ぐにわかるし、良ければ趣味と同じ探究心を持ってみましょう。

ー本は読んでみよう
私は2日に1回は本屋を覗きます。特に欲しい本があるから、というわけではありません。どんな本が平積みされているのか、情報収集しているのでしょう。本のタイトルや内容で世相を知るようにしています。一回りしたら、次いで研究分野の発想や企画立案の棚を見て回り、最後に文庫の棚に移ります。文庫の新刊をチェックして常読の作家の新刊が出ていないかチェックし、あれば内容に関係なく調達します。併せて、平積みされている両隣をチェックし手が止まる文庫を購入します。こうやって作家の領域を広げていきます。
私は、一人の作家を追い求めていくように読み進めていきます。但し、余りお金がないので買うのは文庫に限りますが、特定の作家の新刊が出ると必ず購入しています。
読み逃した本は、執着が湧き、古本屋をめぐっても探すことになります。
最近私の出身学校のことを、❌❌電機大学文学部クラリネット学科と言うようにしています。私の変節をよく表していると思っております。