知の小道具

30.最終回 思考マップその他

私がシステムイベント企画を主業としていたのが約35年前だったでしょうか。その時に編み出して長く使っていたのが、思考マップというものです。簡単に言えば、互いに反対語を組み合わせたX軸とY軸の4象限の平面にキーワードを置き、その軸の言葉で無理やり発…

29.時間の関数

以下、ちょっと前のブログから引用しましょう。 今朝からの車中読書は、SPRINTだ。副題が最速仕事術と言うハウツーものだが、非常に刺激されている。 これまで知の小道具や自分のコメントの中で、自分の過去の仕事のことを語ってきたが、その基本は時間にあ…

28.小道具達との出会いと実践

ー知的生産の技術との出会い 私が梅棹貞夫さんの知的生産の技術という本と出会ったのは、大学を卒業し夜間勤務から昼間勤務に移動し、資料整理や文書標準化係に任命された頃だった。資料整理法の観点から手に取って、随分触発されマネをした覚えがある。つい…

27.Aチーム

これまでにまとめてきたことは、具体的な方法や、あるいは考え方でした。しかし、方法が知識として備わっても、考え方が理解できても、実践しないと、あるいは手を上げないと何も始まらないのです。 私は自分を奮い立たせるために、いつもAチームを自分の心…

26.辞典の役目

最近はめっきり本としての辞典を引くことがないですね。私の場合、分からない言葉が出てきた時、その殆どはカタカナ語やアルファベットの略語ですが、本としての辞典には出てなくて、ネットの用語辞典で引くことにしています。 今日のお話は、分からない言葉…

25.消さない主義

私は余程に必要のある以外、筆記に鉛筆やペンシルを使いません。それは好き嫌いによるものではなく、消さない主義を実践しているからです。最近では、消せるボールペンなども登場しているようですが、消さない主義の私が使うことはありません。よって、消し…

24.ゼロから今からのSNS自分史

いま世の中は自分史ばやりです。大新聞社が講座を開いているほどでもあります。自費出版を請け負う会社でも、自分史を自費出版させるために盛んにPRしています。 シニアになれば、自分史を書きたくなる気持ちはよーく分かります。私の書いているこの原稿すら…

23.KJ法とパソコンソフト

これまでパソコンソフトでは、パワーポイントによる言葉の整理法ついて度々述べてきました。私は今でも日常の仕事の場で、パワーポイントによる言葉の整理をよく使っています。 言葉の整理は、古くよりあるKJ法に勝るものはありません。整理の原理原則と言っ…

22.著者の日と編集者の日

ものを書く作業は孤独なものです。行き詰まるとすぐに投げ出したくなります。投げ出しても状況に変化がない身であれば、人は易きに流れる、の例え通り遊びに行ってしまうでしょう。 しかし、1行でも書く、1字でも書く、と決めておけば楽です。何しろ原稿用紙…

21.言葉遊び

私たちの思考や発想は全て言葉で行われています。つまり言葉なくして知の小道具はありえない、というわけです。 私は、どうせ言葉と深く付き合うのならという思いと、言葉が好きだということもあり、時間があれば言葉遊びをやっています。 私がFacebookやTwi…

余談

この前、書斎のことを書いて以来、私と書斎の関わりについて考え込んでしまっています。 それは、私にとって書斎は、やはり仕事場であるということでした。それでも前職時代、もう18年前になりますが、その頃までの書斎は、無線室でもあり私の寛ぎの場でもあ…

20.書くということ

私は30代前半で、恩師から書くチャンスを与えられ、もう40年になります。恩師は、原稿を書く姿を見せてくれました。その流派を受け継いだのです。恩師は当時に既に何百冊もの著書を出されていて、最初は雑誌の連載から指導を受けました。指導と言っても、書…

19.図に文章を付けていく方法

この方法は、私が最初に身につけた原稿を書く方法でした。雑誌の連載で毎号12ページを埋める原稿書きでしたが、初めて書く原稿としては私にとってはとてもとても重い分量でした。 内容はマイクロコンピュータの動作原理を初学者に分かり易く説明するというも…

18.好きこそものの上手なれ、の精神

人間、得意なことは必ず好きなことである。嫌いなことで得意なものは、それは遠慮した発言だろうと思っている。決して騙されてはいけない。 私の好きなことは、中学以来一貫してアマチュア無線であり、いまも親友の多くはこの仲間達である。私の人生の方向は…

17.インタビュー、聞き方の技術、質問の技術

私は若い頃に、それこそPC勃興の頃にPCトップメーカーの販促誌として、PCの活用事例集の作成を手掛けていた頃がある。部員が少なかったので、というかいなかったので私一人で企画し、取材依頼し、全国に飛んで取材し、原稿にしていた。私にはレイアウトなど…

16.書斎化

考え事したり、まとめ事したり、会社以外でどうやってスペースを作っていますか。 私の場合は、運良くも、昔から小さな書斎を自宅に確保する事ができており、そこに入ればすぐに仕事モードに切り替える事ができます。逆に言えば、その書斎で寛いでいるという…

15.デジタルな電子機器

ーパソコン 私にとっての代表的デジタルな電子機器は、何と言ってもパソコンだ。これなくして私は仕事ができないと言っても過言ではない。もちろんメーカーも問わないし、ノートであれデスクトップであれ問わない。私の場合は後で登場するタブレットも常用し…

14.BGM

皆さんは仕事をされる場合BGM派ですか。もちろん、会社ではBGMなど聞けようはずもありませんが。 私の場合は、自宅で仕事をする事も多いのですが、何よりBGMがないと仕事が進みません。 机の前に座ってまずする事は、資料を広げたりワープロを立ち上げたりす…

13.文書の設計と項番付番について

文書や資料の出来の良さや分かり易さは、その構成や編集の出来不出来に大きくかかっている。概して、内容に興味関心を引くアクセントがあり、分かり易い言葉で説明されていること、頭に入りやすい構成となっていること等がその要点だと思う。 ー先ずは全体を…

12.どうやって深堀するか

興味あることも、もちろん経験値の中に自信のあることも有しているが、そんなに簡単に発想が広がるわけ無いよ。或いは、文章なんてそう易々と書けるわけ無いよ。と、思われる方も多いことでしょう。 私も昔はそうでしたが、今は全く視点を変えた考え方と方法…

11.エレベーターピッチ続編

ー先の項でロイヤリティについて書いたが、、ロイヤリティはテクニックでは養うことはできない。心から忠誠を感じるからこそ生まれるのがロイヤリティだと言えよう。 だからこそ相手のために直言しても受け容れられるのだ。 このことを知らずして、ロイヤリ…

11.エレベーターピッチ

エレベーターピッチはあまり日本では馴染みのない言葉だ。平たく言えば、エレベーターの中で意中の要人に出会った時に、エレベーターの中で一緒にいる非常に限られた時間の中で、かねてよりの提案を行い相手の心を射止めるコミュニケーションと言うかプレゼ…

10.思いついたらすぐメモ

会議や打合せのメモについては既に触れたが、ここでは思いつきをメモする方法について触れてみよう。 ー直ぐに書ける態勢が重要 とにかく面倒がらないことだと思う。今思いついたことは、もう2度と思い付けないかもしれない、大げさだがノーベル賞を逃してし…

9.原稿用紙

普通の勤め人をやっている限り原稿用紙にはほとんど縁がないと思う。かく言う私もそうです。 けれど時折ライターの虫がムクムクするときに、おもむろに原稿用紙を取り出しては万年筆で書き始める。そう、原稿用紙には万年筆なのであります。 などという拘り…

8.書き貯めることこそ大事

当たり前の事で恐縮だが、一冊の本も1ページから最後のページまで内容が埋まっている。つまり全部の内容を自ら一人で書かねばならないのだ。こう考えると、とても書き終える想像がつかないかもしれない。しかし、この知の小道具の様に、毎日でも気が向いた…

7.筆記具

昔は筆記具にこだわっていたが、いまは全くこだわることがない。と書けばあまりにも無愛想である。それこそ10年ほど前まではモンブランの万年筆やボールペンを持ち歩いていたが、背広を脱いだ時に落としたのか、どこかに置き忘れたのか、それとも仕舞い込ん…

6.自分の感度を高くする。

クリエイティブであり続けるには常々自分のアンテナを高く磨いておかねばなりません。そうして、都度アンテナに引っかかった材料を蓄積しておく必要があります。 ー知の素材の保管と検索について 様々なニュースがネットで流れています。私の場合は、ヒント…

5.一人ブレーンストーミング

ブレーンストーミングは一人でも出来ます。いや一人の方が良いアイデアが生まれるときも多いでしょう。 私の場合は、グループで行うブレーンストーミングは、できるだけ気楽に構えて多面的なアイデアが出るようにします。そしてグループで行う場合は、その場…

4.ブレーンストーミング

ブレーンストーミングには、電子的小道具は必要ありません。面白いアイデアがどんどん出てくる場の作り方がポイントとなります。 私の場合は、長い間プランナーでもありましたから、毎日毎日ブレーンストーミングばかりやっていました。 その場の作り方や具…