一時の 隙間時間に旅立ちて 辺境に思いを繋ぐ敦煌桜蘭。

竹橋は霧雨。鬱陶しい雨だ。
車中、ずーっと井上靖氏の”敦煌”を読んできた。魅了されている。再び中国への奥深い思い入れが蘇ってきた。もう20年近く前になるだろうか。井上靖全集が刊行されたときに全巻購入していた中にこの”敦煌”も納められていたと思うが、また”桜蘭”に引かれて全集を購入した記憶があったが、家の建て直しの事情で古本屋に売却した記憶がある。残念なことをしたものだ。これで井上靖氏に傾倒するようなことでもあればお笑いかな。
しかし、自分にはとても読みやすい表現だし筋であることは間違いない。