告白の御蔭で 何か告白をしたくなる 長文なる日記に 息は吸って読んでくださいネッと ご注意まで。

5時半起床。天気不明。目覚め快調。やや肩痛し。
本日の予定は、午前中に管理部門の打合せ。午後からは、東京に戻り、新宿でM氏紹介のコンサルタントと面談。その後帰宅。


21時20分現在。帰宅。
本日は、予定にては午前中11時まで打合せにて大阪にとどまり、13時からの東京新宿にての打合せとなっておりましたところ、打合せは相手不在で為すことなく早く出発できるかなと思いきや、あにはからず次々とFAXが参りまして、やや参りまして、出発時間を過ぎても仕事が終わりませず、新宿のお客様に明日に延ばしては頂けないだろうかとの申し出を行いましたるところ、快く明日の14時にしていただき、そのまま資料作成を続けておりましたれば、ボーンボーンとお昼の鐘がなりましたので、事務所の近くの手早くやや立ち食い蕎麦のような蕎麦屋さんで月見蕎麦とお稲荷さんをいつものようにつつっと食べようと参りましたが、立ち並びの客に溢れて、やや参りまして、それではってんでその近くの三原で三色を久し振りに食べようかと思い立ち、チワーっとノレンをかい潜りますと、いつもは溢れんばかりのカウンターに客が誰もおりませず、お休みですかっと尋ねますと、若かりし頃は大層綺麗であったと思われる女将がヤッテマという色気のない関西弁で応えていただいたものですから、どーんとカウンターの中央に座りまして(いえいえいつもは一人で来るものですから詰め合わせで移動させられるのも嫌ですから端っこに席を取るものですから、景気をつけて真ん中に座ってみたのでございますが)、サンショクと頼みましたるところ、中央の大きなシューシュー言って蒸気を上げている蒸篭に一つだけ三色蒸篭ご飯が閉じ込められ、いつものように景気がよくなくって蒸気の景気が上がりませぬなー、なんてご飯が言っているような寂しさで、大将と女将がわたくしだけに眼差しを注ぐような中、ひっそりと出来上がった三食を食べながら、いつも自分が入った店はそのあとでドンドン客が引きづられてはいって来るんだが、と思っていますと、やや5名ほど入店が有り、女将のいつもの笑顔が戻ってまいりまして、おおきにっと送り出してもらうことが出来まして、気持ちよく午後の仕事に復帰しようと一服しておりましたれば、本日の待ち人主客に登場頂き、まだ居たんだ、の掛け声にやや消沈しかかると、間を置かずたちどころに資料の修正作業が命ぜられ、いつものように直向に集中してパワーポイントに向かいますれば、あと僅かでページが溢れ、行間を詰める方法はどーだったんだっけ等と悩んでおりましたら、そうだ文字を小さくすればいいジャンなんて基本的な事項に気がつきまして、無事に仕事は終了し、各所にメールを飛ばしましたら、主役に時間の余裕が出来たようで、昨日の積み残しの打合せを行おうということになり、これもまずまずのやや善しの傾向に話がまとまり、あとはこの正月休みに互いに考えをまとめておこうという大筋の合意がとれ、まずまず心安堵となり、気がつきましたらもう16時半ともなり、連れ合いには今日は帰ったら夕飯は家で食べるからなんていい残して出張に出てきたものですから、これはいかじと携帯メールにて今晩遅し夕飯いらず、のメールを打ちましたれば、あっそう、という返事が返ってまいりまして、いいのか悪いのか、と考えてもしょうがないので、西天満からタクシーを飛ばして新大阪に向かい、駅弁屋さんにてイギリスサンドなる新商品を調達し、本当はこれを今日お昼に食べるはずだったんだがな、などとつまらないことを思いのぞみの人となりましたれば、思いのほかこのサンドイッチが食べにくく、ぽろぽろと内容物がこぼれ始め、指先は結構マヨネーズでニトニトとなり、このために御絞りがついているのだと思い至ることになり、食べる前に使わなくって良かったと安堵して、食事の後は町田康さんの”告白”に熱中し、主人公の熊太郎が見栄を張るために、やる事為すこと上手く行かず、それでいて鬱積しながらも”情けは人のためならず”などと一見仏様のような心の平和を保とうとするが、やはり心の鬱積が爆発し、にっくき人々を惨殺してしまう場面まで進行するのでありますが、その間移動の媒体はのぞみは東京駅に着き、総武線の地下深いプラットホームに下りましたれば、目の前に成田エキスプレスが発車寸前であり、そばにいた駅員さんに”これ四街道に止まりますか”と尋ねましたところ、いいだろうという返事を貰い、何がいいのか判らずに飛び乗りまして、また告白を続けて読んでいましたら、車掌さんが改札を始めまして、どういう訳か私を飛ばして前の席から検札していきますので、私は、って切符を持って手を出しましても声を出さなかったが故かそのまま行き去ってしまわれ、ホッとするやらどうなることやら、と思って告白を読み続けていましたら再び車掌さんが目の前を通り過ぎてゆきましたが、私には目を向けてもくれませんで、私はいったい車掌さんに見えていない透明状態にあるのでありましょうか、と丁度熊太郎が物語の中で夥しく妖しい光が飛び交う中で惨殺を行っている場面でもありましたし、たまたま車掌さんがその光で目がくらんでいたのだろうと得心し、ひたすら読み続けておりましたら、四街道ー四街道ーとアナウンスがありましたのでデッキに立ちましたら、後ろに人の気配がしまして、車掌さんだったら、いやーんもう降りますからなんていって降りちゃおうかなっと心を決めておりましたら、単なる私と同じように四街道で下車するお客さんであり、このスリルでやや胃が痛くなり、ガスター10がそういえば切れていたななんて思いにいたり、このまま痛みが増していかないことを念じ、家の玄関を開けるとホッとしたのか、スーッと痛みが消え、あと思い残す事は告白の残り数ページを読み残していることだということに気がつきましたが、それより何より、今日の一日を記録することに神経を集中すべきと、はてなに向かっているのでありましたが、熊太郎はどうなってしまうんでしょうね、いつもの町田康さんなら、こんな思いにさせてくれず、現実離れの展開の中で、あぁ面白かったな、で済んでいたのに、この告白はどうしたんでしょうね、妙に熊太郎さんの生き方が身につまされてしまい、自分の中にもこんな見栄張り君がいるよね、とこんな676頁にもなるような大部を彷徨う私でしたが、やはり谷崎潤一郎賞を貰っただけの事はあるなー、と深い感動を胸に、だが最後の結末を残した、まま、私は今日を終えて明日に向かうのでありました。ふーっ。


朝:法華クラブのバイキング
昼:のぞみ車中でサンドイッチ(多分)のつもりが夕方まで大阪になり三原の三色
晩:のぞみ車中にてイギリスサンドイッチ