あなたの瞳     作:西戸 崎(Saito Misaki)

僕はいつも あなたの瞳に 魅せられる
優しいときも  笑っているときも
あなたの キラキラと 光を放つ 瞳の魔力に 心射抜かれる
そんなとき 過ぎ去った時代の 激しい 恋情を思い出す
あの人の目の輝きが 時代を経て 甦る
今夜は 懐かしき思いを巡らせながら 酒を飲もう。
 

僕はいつも あなたの瞳に 救われる
悲しいときも 虚ろなときも
あなたの 漆黒の瞳が 僕の心を 包み込み 守ってくれる  
そんなとき 僕は あなたの中に 母を見るようだ
自分の中の 騒がしい心が あなたによって 解けていく
今夜は あなたに包まれて 優しい眠りにつくことができるだろう。


僕はいつも あなたの瞳に 惑わされる
怒っているときも 毅然としているときも
あなたの 凛とした 冷たい瞳の光が 僕を拒絶する
そんなとき 僕は あなたの中に 踏み込みはしない
自分の騒がしい心が ますます惑わされてしまうから
今夜は あなたの傍にいても じっと夜の静寂と 酒を飲もう。


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13時20分現在。
DVDプレイヤーをセットして”深夜特急”を見始め、今しがた東南アジア編が終わったところだ。マレーシアのマラッカで見た、あの大きな夕日はやはり美しい。
アジアの蒸し返るような喧騒が、懐かしい思いとなって感じるのは、同じアジア人だからなんだろうか。古き昔、4泊ほど出張で行ったシンガポールは、整然として綺麗な街だったが、夜の屋台街で同行の女性が迷い込んでしまい、夜中まで心配していたことを思い出した。きつく叱ったが、意外とケロッとしていたことに驚いた。女性はこんな面でも強いのかもしれない。

さて、これから西アジア編となる。