姫神を聴きながら     作:西戸 崎(Saito Misaki)

静かな夕べ しみじみと 姫神を聴きながら
広き大陸の 山塊と平原を 瞑想し
来た道を振り返り 行く道を 思い巡らす
小さな花々は 緑に彩を添え 白き峰々の 麓を飾る
我が心 蝶と舞い 軽々と 天に迫る
このまま 幻想の里に眠り 朝を迎える。  


遠くに聞こえる 素朴な太鼓
心の鼓動とともに 我が血を巡らせ 力漲る
静寂に響き渡る 姫神の声明が 汚れた魂を清めていく
思いを馳せる夢 想いを寄せる人
新たな決意は 深く大地に打ち込まれ
昨日までに幕を下ろし いま新しい 自分が始まる


ふと夢見から 目覚めると 我が庭の昼下がり
風はそよぎ 風鈴の音に カサブランカの 妖しげな薫り漂う
忘れていた 幸せとは この日常にこそあり
見つめよう 足元の道 思い出そう 人の想い
姫神の声は 遠くを忍ばせるが 近くも知らせている
静かな調べこそ 我が導となろう。

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19時50分現在。夕食終了。
夕方から”深夜特急”ヨーロッパ編を見て、全編を終了した。特に感動を覚える部分は、東南アジア編と西アジア編だったな。これで都合3度映像を見て、活字も3度読んだことになる。
丁度、10年前に前職を突如退職して浪人生活に入った頃、偶然にTVでの再放送を見て感動し、以来、文庫にて”沢木耕太郎”さんの虜になった。
1年間の浪人生活で退職金は使い果たしてしまったが、モチベーションを持ち続けることが出来、1冊の本を書き終えることが出来たのも、この映像によるものだ。
今後、気持ちが停滞している時に、何度も見ることになる、私の宝物だ。
今日の予定は、殆ど果たせなかったが、アジアを巡る一仕事を終えた清々しい気持ちになっている。