崩れてみんしゃい　　　　　作：西戸　崎（Saito Misaki）

そこんとこ　つっぱっちゃってる　あんただよ　あ、ん、た
いっちょまえのこと　おっしゃってるようだけど
あんたのは　屁、理、屈　
屁理屈捏ねてっから　いま残っているのは猫だけだよ　ね、こ
ったく　自分ひとりが　正義の味方って喋り方だぜ
一応　みんな一端（いっぱし）のつもりなんだけど　多分　あ、ん、た　以上に

一回　崩れてみんしゃい　大酒飲んで
崩れてみんしゃい　恥かいて
崩れてみんしゃい　振られてみんしゃい　崩れてみんしゃい

この世は　すべて写し鏡さ
泥にまみれて　見上げた星の　光の海が　俺のツッパリ　しばいてくれた。

そこんとこ　屈折している　あんただよ　あ、ん、た
なにブツブツ言ってんだよ　さっきから
もっと大きな声出ねーのかよ　はっきり言えよ　
いま耳澄まして聞いてんのは　犬だけだよ　い、ぬ
ったく　一人で　不幸を背負ってますって顔だぜ
一応　みんな背負ってますけど　多分　あ、ん、た　以上に

一回　崩れてみんしゃい　大酒飲んで
崩れてみんしゃい　恥かいて
崩れてみんしゃい　振られてみんしゃい　崩れてみんしゃい

この世は　すべて写し鏡さ
泥にまみれて　見上げた星の　光の海が　俺の鬱屈　洗ってくれた。