その日暮らし　　　　　作：西戸　崎（Saito Misaki）

一日一日が　振り返ることもできず　飛び去っていく。
笑ったり　泣いたり　怒ったり　悩んだり　悔しがったり。
様々な出来事が　パックになって　目の前を通り過ぎてく。
明日になったら　また新しい出来事が　宅急便のように届けられる。

こんなことで　いいのか。
そんなことで　いいのか。

故郷を出る時の　寂しい気持ちと　未来に燃える気持ち　あの旅立ちを忘れたのか。
時は遥かに過ぎ去ってしまったが　いまは未だ終わってるわけじゃない。

こんなことで　いいのか。
そんなことで　いいのか。

新宿の場末の灯火で　肩組んで歌った　あの時と　
お初天神通りのカラオケで　肩組んで歌う　いまと　なにが違うんだ　どう違うというのか。　
思い出してごらん　比べてごらん　なにが違うんだ　どう違うんだ。
きっと肩を掴む力は　いまの方がたくましい筈だよ。
一生懸命　その日その日に　区切りをつければ　もっと明るい　たくましい自分を　見つけ出す。

その日その日が　流れるように　過ぎ去っていく。
淡い恋したり　ふられたり　打ちのめされたり　絶望したり。
様々な出来事が　目の前を通り過ぎてく　だけど記憶に残らない。
目が覚めたら　また目まぐるしい出来事が　怒涛のように突きつけられる。

こんなことで　許されるのか。
そんなことで　済むのか。

故郷を出る時の　断ち切る気持ちと　奮起する気持ち　あの旅立ちを忘れたのか。
時は遥かに過ぎ去ってしまったが　いまは未だ終わってるわけじゃない。

こんなことで　悔しくないのか。
そんなことで　惜しくないのか。

新宿の場末の灯火で　手をつなぎ歌った　あの時と　
御茶ノ水のカラオケで　手をつなぎ歌う　いまと　なにが違うんだ　どう違うというのか。　
思い出してごらん　比べてごらん　なにが違うんだ　どう違うんだ。
きっと手をつなぐ心は　いまの方がずっと優しい筈だよ。
精一杯　その日その日に　区切りをつければ　もっと素晴らしく　優しい自分に　出会える。

21時半現在。大雨。そして心重く今日を締めくくる。
今日の一日、心彷徨っていた。
メールを書くことから逃げ回っていたんだろう。
ようやくいま、心の整理もつき、メールを書き終えた。
人の心を自分の思うがまま自由にするなんて事はできない、またしようとも思ってはいない。
心が通い合うだけの小さな橋が架かればいいのだと、それだけを願っている。
けれど、自分には、心つなぐべき接着剤も糊代も、まだまだ足りないんだ。それがずしりと思い。

23時45分現在。そして寝る前の気分転換。
本日の読書は、前に購入していた”アイデアの力”というもの。かなり面白いものだ。アイデアや思いを、どの様に相手の記憶に強く留めるのかを、分かり易く紹介している。最初からグイグイとのめり込ませる。