突発的な対応について

今回の地震について幾つかの感じることがあったのでコメントしておきたい。
①展示会場で最終残るメンバー以外を自由解散させたのはよかったことなのだろうか。あの場合、交通機関は全て止まっており、めいめい自由でなく皆でまとまって行動することを指示すべきではなかったのか。中には、地理に疎くて一人で右往左往したかもしれない。非常に反省している。
②運営事務局に対して、憤慨している。地震により落下物があって、展示会を中止したことはよい判断だったと思っている。しかしあとがいけない。撤去について、何の判断もなしえなかったことだ。少なくとも自分達のブースには直接落下物があり、撤去作業が行えないことは自明である。
事務局へ直接抗議に行ったが、待てというばかり。そのうちに大津波警報で1階を離れ2階に避難しろということになる。この段階でも撤去について何の判断もしていない。少なくとも安全が見極められるまで、例えば月曜日まで撤去を延ばしてもいいのではないかという申し入れについても、待てというばかり。
少し、余震が納まったので自分のブースに行くと立ち入り禁止の
チェーンで囲まれている。放送は、撤去の延長は土曜日のお昼まで認めるという案内を告げる。しかし、立ち入り禁止の自分ブースには何の説明もない。何なんだろうこの状況は。
チェーンを外して天井を気にしながら撤去作業を始めると、ここは立ち入り禁止だからと注意に来る。では明日ならいいのかというとそれは分からないという。何なんだろうこの状況は。
あれほど安全が見極められるまで延ばしたらいいという談判が単にチェーンを張るだけで、状況説明もない。
結局、撤去作業を敢行してしまった。
昨日、ビッグサイトの案内を見ると、月曜日は安全の整備のために休館となるようだ。
少なくとも、
・大地震で危険な状況が発生したら、展示会は中止。
・撤去なども、以降安全が確保できるまで放置し立ち入らせない。
大津波警報が出た事態であれば、2階建て、それでいて海に面している館内に立ち入らせない決断をすべき。
・協議など何時間もするべきものでなく、直ちに以上のような事項を決断し実行すること。
③代表電話を留守電対応にすることは即刻やめよう。
結局、金曜日の夜は会社に泊ることになったが、会社の代表電話はリンリンなっている。連絡を取りたいことがあるのだろう。特にこのような事態に。
そっけなく録音メッセージが流れるだけの対応。即刻止めることにしよう。議論すればいろんな反論が来るだろうが、そんなことは関係ない。代表しか知らない人はいるんだ。
誰もいなければ、電話に出れないだけのことと割り切ればよい。
④帰宅難民となる覚悟は必要。
経験して初めて分かったことは、このような事態で会社に泊ることは逆に大事なことだということ。皆の顔を見ることは何より恐怖を押さえることができる。無理して、交通機関が遮断されている中を歩いて帰る必要はないのではなかろうか。もちろん、数時間で帰ることができるのだったら問題はないだろうが、6時間も10時間もかかって夜を徹して帰るのは逆に危険ではないだろうか。何処で何が起こるのかは、自然災害では全く分からない。社会が混乱している中、明かりが消えている中、守られた空間でじっと仲間と過ごすべきだと思った。家族に会いたい一心はもちろんわかるが、途中で携帯の電池は切れ、TVでの状況は確認できず、水分もなく、食料もなく(今回コンビニから食料はあっという間に消えてしまった)、家を目指すよりは会社にいて連絡を取り続ける方が理にかなっているような気がした。会社で漂流して、交通機関が復旧するのを待つのが正解と思っている。


15時50分。確定申告終了。
手をつけずにいた確定申告の期限が火曜日だった。重い腰を上げて今ようやく終えた。給与と年金だけの手続きなんだが、文句を言うようだが、こんなものは公的調書にてすべて分かること。申告でなく、集約して課税の確認を役所がするべきではなかろうか。それに過不足があれば確定申告をさせればよいと思うのだが。
まあ、文句ばかりが続き過ぎる、言い過ぎるな。改めよう。


18時10分現在。
散乱していた本を床に整頓した。本箱に配架するとまた再び余震で落ちることになるからだ。相当に落ち着くまで、整頓だけにしておくことに。足の踏み場状態がないことからだけの脱出だ。一応書斎も書庫も片付いた。思わぬ本が出てきた。
これできょうの仕事は終わりだ。
先ほどニュースを見ていたら、この3日間の内にマグニチュード7以上の余震が起こる可能性は70%もあるという。ぞっとするな。


21時現在。逃げるということについて
TVニュースを見ていて、前回の津波警報の時に避難の勧告が出ても2%の人が避難しただけという話がされていた。
実は、自分も今回の展示会場で感じたことがあった。
最初の大揺れの後に会場に入ったが、天上からの落下物がブースを直撃していた。上を見上げるとまだ剥げかかっているものがある。
次の大揺れの時に、早く外に出ようと言って、走って出たのは自分だけ。揺れが治まって、ブースへ戻ると、皆前の位置のままで上を見上げている。次の時も同じことが繰り替えされた。きっと自分は臆病者なんだろう。実際に怖かったし。怖がりだし。
もっと強引に皆を押し出せばよかったんだろうな。しかし逃げるのは一秒を争うと思うんだ。
結局は何事もなかったからよかったけれど、屋根が潰れたりして怪我人が出てからでは取り返しがつかないと思うんだ。こんな時には臆病者のほうがいいと思うんだ。
さあ今日はもう寝よう。明日は早起きして遠出だ。


朝:石釜焼きパン屋さんのサンドイッチなど
昼:卵とじ肉うどん
晩:骨付きラムの香草焼き、お味噌汁、三穀物米ご飯