里をめぐる 西戸 崎(Saito_Misaki)

鈍行電車を降り 佇めばそこはもう山里
木漏れ日を浴びて 目をつむれば
忘れていたあの日の歌が甦る
抱きしめた隙間から 君はすっと逃れた
もっと追えばよかったのか
いつか来た道 戻り道
風に舞う葉が 心模様。


いつか来た道 しっかりと手を繋いで
赤い屋根の教会の前 君は目を閉じたね
忘れていたあの日の歌が甦る
キスしながら頬を流れた 涙の意味
知っていたから追えなかった
いつか来た道 戻り道
風に舞う花が 明日の陽射し。




Copyright© Saito Misaki. All rights reserved.