新川の川端を歩き 前にそびえるは旧山一證券のビルだろうか 時代は栄枯盛衰を象徴する。

4時半起床。天気曇り、庭に出てみると地面が濡れている、雨が降ったのだろうか。目覚め快調。


21時丁度。帰宅。
今日の午後は、新川のI社M氏を訪問。教えを乞うた。外は寒いがまだまだコートはなくてもいいかな。
本日の朝の車中にて”ウェブ時代をゆく”を読了。著者とは年齢が大きく離れているが、その人生観や環境に似ていることが多くてびっくり。この本では”梅田望夫”さんの生き方が数多く書かれているが、知識や経験は点と地の差がある自分であるが、考え方や家庭環境、嗜好(読書内容)について符合する。
勿論読了の後は資料として保存はするのだが、取り合えず入社2年生の子に貸し出して見た。どんな反応をするのだろう。その子は、結構アクティブでポジティブ、社会人となって間もないので本は立ち読みが多いときた。それで、まともな本をジックリと取り組んでもらおうと考えた。それこそウェブの担当でもある子だから。


ところで本書であるが、アイデアプロセシングを生涯のテーマとしている自分にとって、知的生産の分野にまで話が及んでいることに、これまた符合して感動。梅棹さんの知的生産の技術にならって、カタカナタイプライターで赤字と黒字を書き分けて約1年ほど原稿の下書きをしていたことを思い出した。
自分は、そういう意味では、自分の頭の中にある混沌の知識や情報を、ツールを使って思考し纏め上げる、あるいは構造化する、いわばこちら側の道具研究者であるが、今の最大の関心はあちらの世界におよその整理がされている情報を、検索の過程を制御しながら、構造化していく方法することについて検討している。
例えば、これはもう10年ほど前に広告代理店のD社の担当者と検討したのだが、デジタルクリッピングされたデータや記事を図形のかたちで構造化マッピングし、時系列に配置したり、内容の関わりをツリーで配置するなど、視点を自在に変えながら試行・思考する道具である。
今の時代には簡単に実現できると思っている。勿論、Googleあればこそであるが。
そんなことを思いながら、楽しく読ませてもらった。

帰りの車中は、”シナン”に没頭。最初のタッチは、あまり夢枕獏さん的ではないが、ワクワクしながら読み始めた。これまた既に買って順番待ちしている、村上春樹さんの新作ハードカバーは、年末の楽しみに取っている。そうだ、”ウェブ時代をゆく”には”海辺のカフカ”の一文も登場し、これまた熱中している作家が登場し、ドキドキだった。まさか、これからの梅田さんの本に、夢枕さんまでは登場しないとは思うが。