夕焼け紅葉     作:西戸 崎(Saito Misaki)


夕焼け小焼けのメロディーが 風に乗って流れてくる。
今日も静かな一日が 秋の夕暮れに終わる。
西の空は 薄紅に染まり 遠き富士の稜線を浮かび上がらせ。
遥かな想いは 明星と共に空に昇り 一番星となって輝く。


故郷を 想う。
愛する人を 想う。
人はみな 想いを背負うもの。
ときには 背負うものの重さに 涙する。
泣くことは 我が心を 浄化する。


思い出だけに生きるのは 刹那過ぎる。
励ましの言葉として これからを生きよう。
命尽きるまで 力強く 夢に向かう。
思い出への 恩返しだ。
夕焼けに紅葉が激しく燃えるように わが道を 歩み続けよう。



風になびくススキに 赤とんぼが留まり 揺られている。
今日の平和な一日が 秋の夕暮れに終わる。
西の空は 薄紅に染まり いわし雲が鱗を光らせている。
満たされぬ想いは フツフツと騒ぎだし 静けさを破る。


我を 想う。
生き様を 想う。
人はみな 想いを背負うもの。
弱き我に はぐれた我に 涙する。
熱き情熱は どこに置き忘れてきたのか。


思い出に逃げ込むのは 卑怯だな。
新しい自分はここにいる 鼓動に響け。
命尽きるまで 力強く 大地を踏め。
愛するものへの 恩返しだ。
夕焼けに紅葉が激しく燃えるように わが道を 歩み続ける。


Copyright (C) Saito Misaki.All Rights Reserved.