いつまでも少年のように夢を見る、粋な老人が我が願い。

本日疲労のため遅く出社。身体が言うことを聞かず、惰眠せよとのこと。


1940現在。京成上野駅付近でまとめ中。
恩師への企画書をまとめている。これがないと始まらない。
この土日で仕上げて送るつもりで頑張っている。


2130現在。帰宅しました。
キネマの神様、もう一息というところまできました。
この本に出会えて本当に良かったと思う。ひいて言えば、小説を読む喜びを噛み締めています。
往復2時間の読書時間があることにも感謝だね。
切なくて涙することはよくありますが、良かったねと涙がにじむ本は自分にとって少ないものでした。
原田マハさん、しばらくの間、文庫を読み尽くすまで密着です。


本日、お昼休みにニュースネットを見ていたら、アパートメントホテルの記事を発見した。大昔、恩師が火事で焼けてしまったがホテルニュージャパンに事務所を構えてられていた時のことを思い出した。アパートメントホテルでもあったのだろう、いやアパートメントホテルではなくて、事務所併設ホテルと言ったらいいのかな。
今日発見したホテルは、クリエイターが小さな事務所としてスタートできるような設えが何室かあるという。また、京都という場所が素敵だ。人生どうなるかわからないが、次の夢が開くことがある時はここを借りてもいいねと、独りごちて夢を見た。ギャラリーもあり、入居者が個展を開くこともできるのだそうだ。
いつまでも少年のように夢を見る、粋な老人が我が願い。


2222現在。キネマの神様、読了。
最後はジンときて、また涙しました。暖かい映画、いや本でしたよ。読んで見なければ分かりますまい。
この本を読み終えて、思い出すのは、若かりし大学一年生の頃、神保町に南明座という映画館がありました。よく通ったものです。
記憶に残っているのは、五つの銅貨、という映画でした。コルネット吹きの物語でした。照明が灯っても涙が止まらず恥ずかしかったことを覚えています。
そんな街の小さな映画館も、卒業までの間になくなってしまいました。それからは新宿までいって映画を見ることになりましたが、だんだんと足が遠のきました。
ただ、コルネットに刺激されて、楽器に憧れました。当時は全くお金がなかったので、三省堂裏のスズラン通りの古物店でクラリネットを調達。ボロボロの安物でした。
それからは無線部の音楽隊と称し、授業のない空いた教室で一人で練習していたのです。けれどある時麻雀にのめり込み大負けし、とうとうそのクラリネットも取られてしまった。
この本に出てくる破天荒な父親と、自分の人生と照らし合わせながら読んでいたという次第。
映画は旅である、という本の中での言葉は、私にとっては小説は旅である、と置き換えました。
明日は、その大学時代の親友と共に、三省堂裏で紹興酒と参る所存。
では。