今日は何故 こんなにも深き思いが訪れて 線香の流れ我身包む。

おはようございます。
大阪の朝は曇りでしょうか。
こんな時間まで寝込んでしまいました。
もう少し休んでから東京に向かいましょう。


明後日は、父親と母親の法事を行います。
毎日仏壇に手を合わせて、生きていられることに感謝しております。
きっと見守ってくれたおかげでしょう。ありがたいことです。
どうか、もう少し私に時間をください。恩返しが終わっておりません。大切な人々に尽くし終えておりません。
その思いとは別に、自分の不甲斐なさを毎日の生き方の中に恥じています。
ふとしたことに、涙もろくなってしまうのはその悔しさからでしょうか。昨日も涙をこらえる時がありました。
生きていて、悔いはなかったと思っています。幸せだったとも。
何より大切な人に出会えたことが、私の人生を変えてくれました。


今日はなぜ、こんなにも思いが深く襲ってくるのでしょうか。


1130現在。のぞみ発車。
霞がかかる大阪の街を離れ、景色がビルからマンションや工場の郊外へと変わって行く。
私の心も仕事から切り離されて、全くの自由人となるが、その中身は明るいものではない。時計が切り刻んで行く、毎日が終焉に向かうカウントダウンのようでもある。


1215現在。名古屋着。
3人掛けに一人の世界、ゆとりだったが名古屋からきっと混んでくるんだろうね。何せ、連休初日だもの。
新幹線では必ず珈琲を飲む。結構新幹線の珈琲は好きなんだ。もうちょっと濃いといいんだけれどね。
さて、読むものを調達してこなかったので、浅田次郎さんが選んだ文学名著集というのを読んでみようか。


アッ、名古屋からも一人座席だ。素晴らしい。
今日は珍しくもA席なので、熱海の海を見ることができる。
いつもは山崎の里を見るために、DかE席なんだ。
山崎は私の故郷でもないのだが、ある思いがあってから、いつもそのそばを通るたびに祈っている。そんな思いが記念の地となって心に刻まれたんだ。


まだまだ旅の途上、夕暮れの紅に向かって歩いていく。精々胸を張って生きていきたいものだね。


1340現在。小田原通過。
関東に近づけばますます霞が強くなってくる。
先ほどの熱海も、海越しに見える望外な景色も、ちっとも見通しは聞かない。群青に光る海の向こうが空と溶け合うような美しい姿は、今日は夢でしかない。
そんな時、メロディが頭の隅でなり出した。
なんという題名だったかな、確かユーミンの歌だったね。
そうだ、あの日に帰りたい、という歌だったかな。メロディしか浮かばないが、本当はその詩を思い出したくないのかな。