書き続けることについて

なにかを書き続けていれば、必ず何かが生まれると思っていて、このブログを書き、詩歌も散文もしたためている。そうして自分の気持ちと、毎日対面しているつもりだ。
ちっぽけで煩悩の多い我が心であるが、こうやって毎日見つめていると、都度、新しい自分や何らかの創作が生まれると思っている。いいことばかりではなく、新たな煩悩や悩みを産出すこともある。悩ましいことだ。
しかし、もうこの習慣は一生続く事を確信している。既に2000日以上も毎日書き続けているのだから、単なる習慣というより、食事や睡眠のようなものだろう。
書き続けると言っても、毎日ありのままの気持ちをそのままに書きとめているだけであり、見返しても恥ずかしいような迷いや揺れ、誤解、思いあがり、怒りをぶつけている日記でしかない。
とはいえ、心に浮かぶ全てのことや、毎日起こった仕事のことを書くわけにはいかない。
実は、1年程前には、もう一つ非公開のブログを作ってみたが、これは続けることが出来なかった。それは、余りにも自分の気持ちが荒み、非公開で自分だけのものであったが、書き続けることが出来なかった。
これは、書くという事は、単に結果を書くということではなく、書きつつも心動き、葛藤の中にあり続けることから、結局言葉にならないばかりか、心乱し荒んでしまうことになると思っている。
難しいものだ。私小説などは、この葛藤を乗り越えて、なお書き続けられるものなんだろうな。
私も、このような境地に入ることができるかどうかわからないが、そのときは多くの大切なものを失うことだと思っている。