目に浮かぶ 満州の草原に 遊ぶ珍妃の 姿見ゆ。

7時起床。天気は快晴なれど風強く。目覚め快調、右胸の痛み治まらず。
本日の予定は、全くなしの空白。


一昨日のこと、毎朝の新聞チェックで某紙に親友の顔が大きく出ていてビックリ。早速電話しておめでとうを言う。彼の研究テーマが、実用化に向けて大きく動き出したという記事だったが、もうかれこれ何年になるのだろうな、そのテーマに向かって。
大学の同級生で、1年生から親しくなって以来ずーっと親交を続けている。お互いに懇意にしている出版社を紹介しあったりして、互いの出版の領域を広げたこともある。彼が最初の出版をする時に出版社を紹介したのは自分だったが、自分が10年近く前に、再デビューで新規の出版社から本を2冊出せたのは彼のお陰だった。
彼の研究内容は、工学系の自分が聞いていてもちっとも分からない。量子暗号や量子コンピュータ、果てはテレポーテーション。
いずれにしても、世界の権威まで登り詰めているのだから大したものだ。


11時現在。
浅田次郎”さんの”珍妃の井戸”を読了。本の帯を見ると”蒼穹の昴”のいわば続編というふれこみだったが、いやいやなかなかに別の新しい物語で、素晴らしい。後半から意外な展開となり、大きな衝撃で幕引きとなった。珍妃の言葉が心を揺さぶり涙が止まらない。
この物語をどんな詩歌にするか。
しかし、詩歌にするという想いを胸に小説を読むと、これまでと違う読み方になるものだと感じた。それだけでも意味があったな、この計画は。


さて、ノンビリしていたら、庭のシャラの木を切れと命ぜられ、電動のこぎりで立ち向かうが、幹が太くて難儀。普通の鋸で立ち向かうが、更に難儀。すぐに大休止に入る。


16時40分現在。
以下の詩歌”悠久の大地に帰ろう”は、”浅田次郎”さんの”珍妃の井戸”をモチーフにして創り上げたものです。この珍妃の井戸は、素晴らしい小説で、詩歌にするなどおこがましい作品なんだが、それだけに作品を汚さないように真面目に真面目に創りました。特に作品の終章の”天子”の章は、その章自体が詩のようであり、天子と珍妃の言葉が胸に突き刺さってくる。