両親の墓に手を合わす、線香の煙が青い空に立ち昇りヒヨドリの群れが白いお腹を見せながら舞う、静かな霊園にはそのさえずりのみが景色となっている、心は涼やかだが、何だか中心を失ったようにふらりと揺れる自分がいる、家人は励まそうとしているが、共に揺れ、空に向かってカラカラと笑うばかり。