境内の芝に休めば 線香の紫煙に鮮やかに映え すっと立ち咲く彼岸花。  

7時起床。天気は曇り。風涼し。目覚め快調。
本日の予定は、上総一ノ宮まで義父のお墓参りだ。今回から、あることをしようと決意している。”シェラザード”を読んでから思いを決めたことがあるんだ。


18時10分現在。そして義父に敬礼。
義父のお墓参りから帰宅。11時に家を出て義妹をピックアップして、上総一ノ宮へ向かう。日中はいい天気であったが、空気は涼しく、お墓掃除にも汗をかくことはなかった。
シェラザードを読んで決めたこと。それは、義父が学徒動員で徴用され、少尉任官で海軍に入り、特攻隊から船舶徴用の任に任務変更になり終戦を迎えたことに敬意を表して敬礼を行うことだ。シェラザードに登場する軍関係者の背景にとてもよく似ていることから思い立ったことである。
厳しく怖い人であったが、筋を通す人であった。海軍の粋さとお洒落も持ち合わせた人で、尊敬している。
線香をたきお礼を言うと、毎日の我が煩悩の多さを、きつく叱られた思いがする。
お墓のすぐ脇にある大きな梵鐘を鳴らせば、彼方まで響き渡る澄んだ音が、我が魂を清めてくれるようだ。
年に数回しか訪れないが、いつ来ても心正される。
自生している芝生に横になると、彼岸花がすっくと立ち大きな花を咲かせている。葉はなく、真っ直ぐに伸びた茎の上に、可憐な花が咲く姿は、とても凛々しい。


往復7時間の行程は、今日は運転をしなかったが、疲れてしまった。腰をかがめて掃き掃除をしたためにやや腰も痛い。
明日からのやや長期の遠出に今日は早く寝ることにしたい。