散文

夢見:大学中退

昨日の夢は、これまで何度か見た夢だった。 大学に入学したはいいけれど、全く授業には出ずに遊び呆けていて、期末の試験も受けず、と言うか試験があったのも知らずして、いよいよ進級するだんになり、単位がなくて(足らなくてではなく)留年が確定する場面…

博多行2008年8月

8月のある日、大阪出張の足を伸ばして博多行となった。 夕暮れの新大阪をのぞみで発ち、暮れなずむ景色を味わいながら西へ向かう心地よさ。 ふるさとが1秒1秒近づいて来る、このワクワク感は何とも言えない。 東京新大阪間の2時間半に比べ、同じ時間ではある…

拘り

最近こだわりということについてよく考える。それこそ拘っているのだろう。 拘りたいという話ではなく、拘らないようにしたいというのが、この話の趣旨である。 昔から、拘りは強い方だった。それを自信にしていたといってもいい。 だが、振り返ってみると、…

親父の発明品

今日はお盆の入りだ。仕事に追われて、連れ合いに言われるまで、すっかり忘れていた。 親父もお袋も既に墓に入って久しい。母親はもう亡くなってから20年以上になる。 毎朝仏壇に向かって、見守っていただいている御礼と、縁者仲間達の今日の健康と幸せを祈…

プロデューサーの役割

仕事をする時に、特にクリエーティブな仕事をする時に、重要なこととは何か。それはプロデューサーの役割だ。プロジェクトリーダーといってもいいだろう。 広告内容を考える時、展示会の内容を考える時、Webのデザインを考える時、最も重要なことはそれを纏…

”晴れた空”に想う

昭和21年生まれの自分には、半村良さんの描いた”晴れた空”の戦災孤児たち(昭和20年当時13歳)のような混乱の真っ只中の様子は、殆ど分からない。 多少の記憶にあるのが、小学生の2年生頃だったろうか、当時の韓国との間に”李承晩ライン”と呼ばれる海洋上の…

親父3

中学生の頃、どうして出会ったかは忘れてしまったが、それまでの化学少年から、急にラジオ少年になってしまった。たまたま、同級生のお兄さんがハムをやっていると聞き、もう成人していた人だったが、その人の家に通い始めた。確か、JA1EQ●と言うコールサイ…

仲間

22時15分現在。今日は今年最後の勤務。納会もTV会議3元中継でかなりの賑わいを見せまして、最後の抽選会で自分に何か当たっていたようだ。37インチの液晶テレビでないことが悔やまれる。 納会には、クリエータO氏も参加し、金粉入り日本酒1升を頂いてしまい…

今日はいったいどうしたんだろう。涙が溢れてとまらない。 多分、夢枕獏さんの”風果つる街”のせいだとおもう。描かれている将棋の真剣師の寂しきこと。1人放浪を重ね流されていく。このような世界から見ると、自分のいる世界がなんと暖かいことかわかる。 歳…

2007年暮れにあたって

ジャズバラッドを聞きながら、静かにブログ探訪を行っている。これで天気がよければ、もっと豊かな気分なんだが、寒さを防ぐためにリビングで帽子をかぶっている姿なんかあまり人に見せられたものではなかろう。 今年ももう少しで終わりとなった。毎年、歳を…

親父2

親父は、博多っ子らしく、気が短く見栄っ張りだった。 そんな気質は自分にも強く受けつがれているようだ。しかし、この年になると我慢強さは人には負けなくなってきた。随分、親子で意地の張り合いをしたものだが、今となっては親父も可愛かったんだなと思え…

シナンの教え

連れ合いは車の点検に出かけていった。点検の間、銀行の用事や昼食のサンドイッチ調達もしてくるらしい。 自分はその間、家で疲れを癒し、村上春樹さんの”走ることについて語るときに・・・”を読了。 この本と、前読了の夢枕獏さんの”シナン”および梅田望夫さん…

親父

自分にとって親父と思っている人が3人いる。 1人は真の親父。1人は義父。1人は前職の最後の社長である。 真の親父の話が、今日の主題である。 親父とは、生きている間中、いつも衝突ばかりしていた。今思えば可哀想なことをしたものだ。 親父は、92歳で亡く…

”あさかぜ”の想い

昔、”あさかぜ”には2度ばかり乗ったことがある。鮮明に覚えているのは、19歳の時に、家族の殆どが東京に出て、祖母と自分だけが博多に残り、自分は大学に進んだものの、祖母も脳溢血で死に、博多で独りぼっちになり、いよいよ上京して家族と一緒に暮らそうか…

スパゲティに思う。

最近になって、自分は大層スパゲティが好きなんだと感じる。今日のお昼も納豆スパゲティだ。一昨日の大阪での昼食もスパゲティだった。東京でスパゲティを食べる事は、休日に自宅近くの”カプリチョーザ””パッキア”で外食か、家で連れ合いが作るスパゲティし…

青臭い議論はもう。

いい酔いがあるかと思えば、何か議論の燻りのようなものが残り、やや心騒がしい。 真理や正義に関する青臭い議論はもう御免のような気がする。歳のせいなんだろうな。 人間って絶対に杓子定規のように行かないんだけど、杓子定規で無いと許せない人もいるん…

有馬温泉行

6月のある日、2年に一度のD大無線クラブのOBメンバーとの旅行会だった。 場所は、生まれて初めての有馬温泉。 前日から大阪出張していたので、当日は大阪からの単独行となった。 当初この土曜日は、役員会の予定であったので宴会の途中から参加という予定を…

頑固な若者

最近の若者は、と老人めいたことはいいたくないのだが、老人と同じように頑固な若者に出会ってしまった。 老人は、頑固であっても許されると思うのだが、頑固な若者には失望してしまうことのほうが多い。情熱に溢れて突っ走り、人の意見などを聞かないのは頑…

終戦記念日に思う

誠に遠くに来たもんだ。 まだ青年のような気分ではいるが、それは気分だけにしておこう。 60歳の前後、丁度厄年の前後、大きな体調の変化があった。 自らは気づくことはなかったが、天命により知ることとなった。 御蔭さまで身体は回復に向かっている。しか…

旅の思い出”GW 南総のホテル ローズマリー”

ゴールデンウイークの後半、義父のお墓参りに行くにあたって、もしどこか割安の宿が空いていれば一泊しようか、とかみさんと申し合わせて当日の朝。4,5軒当たったかな、公共の宿。房総には結構あるんだ、ハイシーズンでもリーズナブルな値段の公共の宿が。 …

祭り

祭りっていいですね。神輿を担いでいる人も、踊っている人も、神楽を囃しているひとも、見物客も、屋台の人も、どんな人も険しい顔の人なんていない。警備の人くらいだろうか。最近思うのだが神輿を担いだり踊ったりする女性の増えたこと。これがまた美しく…

漆黒の心

自分のように根が明るいたちのB型は、人と話していて完全に相手を否定したり、打ちのめしたりすることはなく、というよりできず、結構丸く収めるのを得意としている。だからといって心の底は別かといえば、ほぼ概観や表象と同じであり、単純なのである。 先…

心の始末

3日ぶりのコメントだ。 60歳にもなると自分の心の変化に気づく。これまで会社の中でも、社外の活動においても自ら旗を振って中心的な存在として走ってきた思いがある。小さいながらも会社組織の中でいつもその中枢というか本流にいて、毎日を誇りに思ってき…

ブログの効用

毎日ブログをつけ始めてもう4年になる。 これをホームページを始めてからと置きかえれば既に12年になるだろうか。いずれにしてもよく続いたものだ。 毎日ブログを書くことになったのは、はてなを始めてから直ぐのことだ。はてなで感心するのは、製本化できる…

手に伝わる暖かさ

最近しみじみ感じることがある。温かいお湯で手を洗えば、指先からほのぼのとした暖かい、幸せが運ばれてくるような気がするのだ。決してそれまで指先が凍えているわけではない。体が冷えているわけでもない。 冷たい水で顔を洗ったり手を洗うと、ピリッとし…

闘病の記録と心の変化

<腫瘍発見と癌告知> ①11月16日、遅れての会社検診を受けるが腹部エコーにより腎臓に腫瘍が発見される。 その場で腎臓の腫瘍は90%癌であると宣告される。 一瞬にして気持ちと自分の細胞の活性が静寂してしまう。 落ち込むと云うよりは低エネルギーにて諸動…

脳死

昨日の続きのようなコメントである。 昨年、生まれて初めて6時間に渡る全身麻酔での手術を受けた。非常なる不安を抱きながらの手術前の一夜であった。朝一番の、8時くらいからの手術だった。朝に何かをためらわせる時間のまもなく手術室行きの台車に乗せられ…

セカンドライフとハビタットそしてアマチュア無線

最近の話題はもっぱらセカンドライフだ。朝日新聞にも紹介記事が出ていた。自分自身は格別の興味は無かったのだが、この数日考え込んでいる。そのきっかけは、村上春樹さんの”世界の終わりとハードボイルドワンダーランド”にあるといえよう。実に不思議な小…

ブログのコメントの在り様は

この日記をつけ始めて1300日。ほとんど変化の無い平凡な生活を記録してきた。しかし折角ならば、この他にも、文字を連ねる訓練としてメッセージを記録していきたいと考えた。どの様な記録になるかは分かりませんが、はたまた続くのかも分かりませんが、いざ…